青年部について
商工会青年部とは
商工会を形成する1部会で、商工会の事業を積極的に推進すると共に、経営者としての資質を向上させ、もって商工業の総合的な改善発展を図り、あわせて地域の振興・発展、社会一般の福祉の増進、新しいまちづくりに取り組む組織です。
商工会の会員たる商工業者(法人にあってはその役員)またはその親族であり、かつ、その会員の営む事業に従事する、満45歳以下の青年(男女)で構成されています。
部長挨拶
3年間に及んだコロナ禍も終息に向かい、5月には2類相当から季節性インフルエンザなどと同じ5類に緩和され新しい生活様式に対応しながら少しずつ日常生活や経済活動が動き始めた一方で、食料・原材料価格の高騰による物価高は企業から家計まで深刻な影響を与えています。
そのような状況下、今年度で設立18年目を迎える志摩市商工会青年部は引き続き商工会青年部宣言に基づき、創造力と行動力をいかし、地域振興発展の先駆者となるよう、私たちはかけがえのない人たちと、かけがえのない地域との“繋がり”を認識しながら行動をしていくことが必要になると考えます。
志摩市商工会青年部は、これまで地域活性化事業や研修事業等を通じて全部員が一体となって活動できるよう取り組んできました。しかしながら、コロナ禍による活動制限の影響で、青年部内において委員会活動や各事業に対して共通の認識を持つことが難しく、部員一人ひとりに温度差が生まれているように感じます。そのような実情がある今こそ、委員会活動や事業を通じて全部員の“繋がり”を今以上に強化しなければなりません。また、少子高齢化による人口減少や労働人口の流出による事業者数の減少もあり、設立当初は百数十名いた青年部員数は七十数名に減少しています。このままでは満足する青年部活動ができないと懸念されます。
青年部員は後継者として、また若手経営者として常に資質向上を掲げ、自身の経営能力のみならず各分野に視野を広げ、学ぶことは経営者として必要不可欠ではないでしょうか。青年部活動に参加することで、他業種、他団体、他地域と関わり合い、そこから多様な経験や情報を得ることで、自身と事業所の成長に繋がると考えます。誰かではなく、部員一人ひとりが青年部事業に参加することで得た情報を共有する場は、やがて信頼できる大きな絆の輪をつくり、自ずと青年部一体となった事業が実施できると考えます。青年部活動において培った輪は先輩から後輩へと受け継いでいかなければなりません。そして青年部員の事業所の発展がやがて労働人口の流出を抑制し、将来を担っていく子どもたちへ“繋がる”と信じています。
最後に私たちは、商工会青年部活動から青年部員だけではなく青年部活動に係るすべての人たちと信頼関係を築き、互いを尊敬し合い、時には競争意識を持ち、自身の能力を高めていくことが各事業所の成長に“繋がる”のではないでしょうか。また、志摩市商工会青年部の各事業所が発展することで志摩市だけにとどまらず三重県さらには全国に商工業の発展が波及し、地域活性化の一助を担う可能性があると信じています。その為にも、青年部活動に賛同いただける仲間を増やし、将来の中核として地域活性化の推進力となり、世代を“繋ぐ商工会青年部を築いていきましょう。
部長 仲井 伸豊