HOME » 事業内容

事業内容

生産者との懇談会

平成26年10月7日(火) 越賀多目的施設で開催
委員4名
生産者10名出席
市役所農林課担当職員にも同席頂き、獣害対策等について話し合った。

先進地視察・・・10/29~30 茨城県ひたちなか市

10月29日(水)/(株)幸田商店 水戸駅ビルエクセルみなみ店

翌日の視察先である㈱幸田商店の店舗は、水戸駅ビルにしかなく、商品構成・内容・売れ筋商品や店舗レイアウト等などを視察するために訪れた。
駅ビルの中の地域の特産品を販売するフロアの一画にあり、店舗面積としては、3坪程度で、少し奥まった位置にあったが、落ち着いた雰囲気と高級感あふれる店舗レイアウトで、干し芋そのままを加工した商品が殆どで、後にここだけで年商6千万円と聞き驚いた。
もともと、当地を干し芋産地として根付かせたきっかけとしては、「干し芋を土産物として売る」ということに重点をおいた販売戦略によるもので、そういった意味でこの店舗の位置づけは大きいと感じた。伺った時間帯が午後5時頃であったにもかかわらず、土産物として購入する出張中らしき会社員が、私達の滞在時間内に何人も訪れていた。

10月30日(木)/(株)幸田商店 工場見学



代表取締役 鬼澤宏幸氏説明

昭和23年に肥料店として創業し、干し芋問屋として事業を拡大してきた㈱幸田商店の会社概要についてのDVDを鑑賞したのち、鬼澤社長より、当地が干し芋産地として全国生産量1位となった要因について説明があった。

もともと静岡県が産地であったが、お茶やメロンといった農産物が主流となり、茨城県に移ってきたこと。冬場の乾燥した海風が干し芋作りに良かったこと。有機質の高い黒土がさつま芋の種類である玉豊と相性が良かったこと。人々に仕事がなく、貧しかったこと。更地が多かったこと。などの相乗効果で、現在1000戸の干し芋農家があるそうだ。
㈱幸田商店は、中国にも自社工場を持ち、完璧なオートメーション化が図られており、商品の均一化、安価に生産できる体制が整い、10代~20代の若い女性をターゲットに、健康志向の高まりも相まって、コンビニ等での販売も手掛けている。中国でもベビーフードとして今後展開していくそうである。
日本においては、手作り・健康志向・地物ということで、土産物として干し芋のブランド化に取り組み、品質を重視しているとのこと。東日本大震災で売上が3割減となったが、現在では健康志向の高まりで生産が追い付かない状況であり、前期の年商は20億円である。一通りの説明後、委員らからの質問に答える形で研修を進めていった。

  • 自社農地もあるが、元々問屋であったことから契約農家からの買い上げをおこなっている。農協との拘わりは全くないとのこと。当地における農協の生産量は全体の1/3とのこと。
  • 苦労している点については、とにかくカビとの戦いであり、冷凍技術がないと商品管理ができない。賞味期限は脱酸素剤を入れて2ヶ月。干し芋は加工品となることから、保健所との関係を良好に保つことが大事。
  • 主力商品である「べっ甲ほしいも」の色を出すには天日は絶対必要。丸干しはほぼ生の状態。切る場合は、4つ切り。乾燥は平切りの場合は、機械なら2日、天日は3日でよい。
  • 農地の利用については、大麦との輪作で、5月~6月に植付け10月に収穫。マルチはかけない。
  • 害獣被害は殆どなく、雉程度である。
  • 皮については豚の餌として加工。
  • 志摩の「きんこ」については。スーパー・コンビニを相手にするのではなく、アンテナショップなどで土産物として売ることによりブランド価値を上げる方向性が良いのでは。

研修の後、鬼澤社長の案内で工場見学。
保管用冷蔵・冷凍設備、乾燥機、芋洗い機、天日干し場等を見学。 最後に、「ほしいも学校」の取組みについて説明を受け、ほしいもの歴史、技術等に言及した「ほしいも学校」という題の書籍を購入した。

「干し芋専門店大丸屋」店舗見学



干し芋専門店の名の通り、様々な種類の芋で加工された干し芋商品が販売されていた。芋焼酎等の種類も豊富であった。
隣接する全面ガラス張りの干し芋乾燥施設は圧巻で、簾を載せる台や、防鳥網を兼ねた網戸がステンレス製で、全天候型の干し場は、まだ加工が始まっていなかったが、そこに干し芋が並べられている光景が目に浮かんだ。
当地においても、使用しなくなった公共施設を活用し、このような施設が設置出来ないか検討し・市へ要望していくべきとの意識を強く持った。
干し芋については、やはり特段の加工はされておらず、素材そのままを切り方を変えて干したものが多かった。

この視察研修を通じて相対的に感じたのは、隼人芋の干し芋「きんこ」の素晴らしさを再認識し、素材そのものを活かした干し芋作りをすること。またその販売戦略としては高級感を持たせることなどが、今後の事業展望についての参加者全員の共通した感想であった。

試作品の開発や作業の効率化について研究

スライサーの作成

書籍「ほしいも学校」を参考に、作業の効率化を図るべくスライサーを製作。
ピアノ線を使い、7㎜間隔でスライスできるように設定する。
12月10日にそれを用いて加工を行ってみた。
  • スライサーを作り作業の効率化を図る。
  • 包丁で切った物
    右側は乾燥後
  • スライサーで切った物の方が薄い
  • 輪切り
  • 約10日後完成品
    右側がスライサーを使ったもの
    左側が包丁で切ったもの
    スライサーを使ったものは全体的に小さい

乾燥後の大きさを考慮した場合、7㎜間隔は薄すぎたようだ。
隼人芋は炊いてしまうと、肉質が柔らかく、スライサーを通す段階で形が崩れやすかった。
包丁で切るほうが断面もきれいで、間隔も芋の大きさ次第で調節できるのでロスが少ない。
輪切りについては、芋の繊維の方向ではないため、型崩れが大きい。


試作品の開発

専門家の方より試作品の提案を頂きました。
白餡ベースに芋ペーストを加え、その中にきんこをいれた「きんつば」です。
上品な味わいに仕上がっています。
今後商品化に向けて検討を続けていきます。